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今井愛管理栄養士の「健康コラム」

自分の血液は変えられることを知っていましたか?
第4回「余分な中性脂肪と、さよならしよう」


  選手の血液検査値を眺めると、中性脂肪値が「これってメタボリックシンドロームの人?!」のような値なっている方が時々いらっしゃいます。

  本人は、「なんで私はよく運動しているのに、中性脂肪が高いのですか?」、「おかしくない ですか?」と言われますが、決して血液は嘘をつきません! 運動していても中性脂肪値が高すぎる人は、食生活の見直しが必要です。

中性脂肪値の診断基準値は

  「コレステロールを眺めてみよう」コラム表にもあるように、中性脂肪が150mg/dl以上にならないような生活にすることが必要です。

血液中の中性脂肪は必要ないの

  中性脂肪150mg/dlだと何が良くないの

血液中の中性脂肪は必要ないの

  選手では低値になりやすい中性脂肪値が「HIGH値」(150mg/dl より高い)になっているということは、運動しても燃えないほどの余分な脂肪が、血液中に存在しているということです。

中性脂肪値が高すぎるデメリット

  • ・冠動脈疾患のリスクが高くなります
  • ・HDLコレステロールも低くなる恐れがあります

  中性脂肪値が高すぎると、「運動の指標」ともいわれているHDLコレステロール値が下がってきます。「選手なのにHDLコレステロールが低いのはなぜ?」と思ったら、中性脂肪値を確認してください。

  冠動脈疾患の発症率は、コレステロールが単に高いというよりも、これら一つ一つの増加によりじわじわと危険度を増していきます。中性脂肪が高い生活を続けることは、内臓脂肪が増えている可能性もあります。内臓脂肪が増えることで高血圧や高血糖になりやすくなります。

  さらに、中性脂肪が高いためにHDLコレステロールが下がっているようなら、危険因子が増えたことになります。

何が原因なの? 改善可能なの?

原因  身体に入るカロリー > 運動するカロリー

  • 1.食べ過ぎ ⇒ 3食の量、お菓子、果物など特に炭水化物の過剰摂取
  • 2.飲みすぎ ⇒ お酒、果物ジュース、清涼飲料水など
  • 3.夜食食べ過ぎ ⇒ 寝る前に食べる癖ありませんか?
  • 4.運動量が少なすぎ ⇒ もっと運動するか食べる量を減らしましょう

  LDLコレステロールや尿酸値などと一緒に数値をみると大体皆さんの食習慣が見えてきますよ。 食事の癖もわかるので「洋菓子派ですね~」「最近魚食べてます~?」などとお聞きすると「なんでわかるんですか?!」と選手の方は驚きます。つまり、食事で変動しやすいのが中性脂肪値の特徴です。 まずは食習慣の見直しが重要で、それだけで高中性脂肪値の改善が期待できます。気づいた今が変えるチャンスです。

魚が中性脂肪値を下げるわけ

  鯖、ぶり、さんま、いわしなどの青背の魚は「脂が乗っていて美味しい!」とよく言いますね。その「脂」には、イコサペンタエン酸(IPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)と言われるn-3系脂肪酸が含まれています。体内で生成できない必須脂肪酸であり体の生理作用に重要です。さて、この脂の乗った魚を食べることで、体内において脂質蓄積抑制作用が働いて体内の脂肪燃焼が促進したり、脂肪合成が抑制されることがわかりました。ですので、1日に魚1切れ(1尾)は食べましょう。夕食で昨日肉なら今日は魚、昼食で肉なら夕食は魚と言うようにメインの主菜を交互に食べたいですね。

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今井愛(いまいあい)管理栄養士

今井愛管理栄養士

神奈川県鎌倉市出身。今井愛食生活事務所 所長。フリースタイルがトレーニングマネジメントしてきた競泳選手をはじめとして競輪、スピードスケートなどの世界と戦うトップアスリートの食事と体調管理のサポートを担当。的確なアドバイスでアスリートらの競技力向上に多大に貢献している。血液検査のデータから読みとる選手の体調管理とトレーニングとの相関関係の分析には定評があり、日大文理学部の野口智博教授からの信頼も厚い。「食から元気に!」をモットーに神奈川県を中心に、神奈川県体育協会、横浜市体育協会、市町村等に、スポーツ栄養支援や食育活動を行っている。

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