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今井愛管理栄養士の「健康コラム」

自分の血液は変えられることを知っていましたか?
第3回「コレステロールを眺めてみよう」


血液検査でのコレステロール値は、動脈硬化性疾患と深~い関係がある数値です。皆さん、特に女性の方々は自分のLDLコレステロール値を最近じっくりと見たことがありますか?実は、動脈硬化性疾患予防ガイドラインが2012年の初夏に新しくなり、従来指摘されていた閉経後の女性に対しての薬物治療の問題が、解消されることとなりました。

脂質異常症スクリーニングのための診断基準(空腹時採血)

LDLコレステロール 140mg/dL以上 高LDLコレステロール血症
120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール 40mg/dL 未満 低HDLコレステロール血症
トリグリセライド(中性脂肪) 150mg/dL 高トリグリセライド血症

  他の結果に問題がない場合LDLコレステロール値が140以上になったから「はい!お薬!」 と言うのではなく、180以上を維持していなければ高リスクでない限りは薬物治療を一律に開始しなくても良いという事になりました。つまり、140以上の人は、薬で治すよりもまずは食事で治しましょうという方向になりました。

  マスターズで頑張っている女性の皆様、閉経したら「薬の投与は仕方がないよね。」とあきらめるのは早いです!!まずは、食事で治しましょう。

LDLコレステロール値はスポーツしていれば大丈夫?

  スポーツをしているから数値が高くても大丈夫と思うのは危険です。運動している皆さんが考えなければならないのは、LDLコレステロールによる動脈硬化が原因で運動したことによって心筋梗塞が起こる可能性もあるのです。ですから、数値が高くなってきたら放置しないで対策を早めに取ることが大切です。成人だけではなく、子どもでも間違った食事が長期に及ぶと数値が上がります。まさに年齢に関係なく、普段の食事内容でLDLコレステロール値は変わってくるのです。

LDLコレステロールが高いと何が怖い?

  LDLコレステロール値が高いと、動脈硬化による心疾患、脳血管障害などの虚血性疾患の原因になります。また、血液の流れが滞りやすくなると、脳への血流量も減り、脳の成長を阻害するだけでなく、長期に渡って改善されない場合には認知症の発症にもつながります。特に男性は、女性よりもそのリスクは高く、50代での心筋梗塞の発症率は、LDLコレステロールが同じ値でも5倍になるとも言われます。ゴルフなどでもよくみられますが、中高年の方のスポーツ中の突然死の殆どは、基礎疾患を持っています。動脈硬化もその原因です。

LDLコレステロールは、食事でちゃんと下がります

  生活習慣病の栄養指導をしてきた今井にとって、LDLコレステロールの高い人に声を大にしてお伝えしたいのは、「洋食やめよう!!」

  料理している人ならばピンとくるでしょう。動物性脂肪を減らすことがポイントなのです。 動物性脂肪の摂取はLDLコレステロールの生成量を増やす結果となります。

LDLコレステロールは、食事でちゃんと下がります

LDL コレステロールを減らすコツとその根拠

  • ・動物性脂肪の多い食品を減らす→コレステロールの生成を抑えます
  • ・腸内フローラを改善する→善玉菌優勢の腸内環境にすることも大切です
  • ・食物繊維の多い食品を積極的に食べる→歯ごたえあるものだけではなく、
        粘々、ベタベタしたものも食物繊維なので海藻なども効果があります
  • ・ウエストを少なくする→内臓脂肪そのものがLDL コレステロールを増やします

HDLコレステロールとトリグリセライドは運動の指標?

  HDLコレステロール値が低下すると、冠動脈疾患が増加するという調査結果が日本にあります。特に40未満でその発症リスクが急上昇しているためガイドラインの根拠となっています。

  トリグリセライドの上昇に伴い、HDLコレステロールが減少する人もいます。トリグリセライドは、運動不足や食べ過ぎによって上昇することがあり、150以上で冠動脈疾患の発症が増加すると言われています。運動しているのに、おかしいな?と言う人は、食べ過ぎていないかチェックすることも大切ですね。

  コレステロールとトリグリセライドは食事によって左右されやすいので、自分の食生活を見直す良い指標です。是非、活用してくださいね。

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今井愛(いまいあい)管理栄養士

今井愛管理栄養士

神奈川県鎌倉市出身。今井愛食生活事務所 所長。フリースタイルがトレーニングマネジメントしてきた競泳選手をはじめとして競輪、スピードスケートなどの世界と戦うトップアスリートの食事と体調管理のサポートを担当。的確なアドバイスでアスリートらの競技力向上に多大に貢献している。血液検査のデータから読みとる選手の体調管理とトレーニングとの相関関係の分析には定評があり、日大文理学部の野口智博教授からの信頼も厚い。「食から元気に!」をモットーに神奈川県を中心に、神奈川県体育協会、横浜市体育協会、市町村等に、スポーツ栄養支援や食育活動を行っている。

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