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今井愛管理栄養士の「栄養コラム」

第14回
「練習後の一杯を楽しみたい人へのアドバイス~尿酸編~」

お酒の飲みすぎはお勧めできませんが、「スポーツの後の一杯が美味しくて、スポーツを続けています。」という元気なご意見をいただきます。 きっかけは何であれ運動を続けられることはとても良いことなのでアルコールとトレーニングを共存し、長く体調を崩さずに両者を楽しむためにはどんな工夫をすればよいか、ちょっとしたコツを伝授します。

1. 運動量が多い人と食べる量が多い人は要注意!

(1)運動すると増える尿酸値

運動量が多いと、ATPの分解によるAMPの生成によって尿酸が産出されます。また、血中に乳酸が多い状態でも血中の尿酸濃度は高くなります。そして、血中乳酸値が高い状態では、腎臓において尿酸の再吸収が優先されてしまい、血中の尿酸濃度が更に上がってしまうのです。だから、「運動が多い人は仕方がない!」と思ってはいけません!!

(2)肉や魚、果物の食べ過ぎでも増える尿酸値

肉、レバー、魚などの食べ過ぎによっても尿酸の生成量が増えてしまいます。
果物を食べると、分解過程において尿酸が生じます。

また、食べ過ぎていると、脂肪の生成過程において尿酸の生成経路のスイッチが入ってしまいます。

2. 太る食習慣も尿酸値をあげる

お腹周り、つまり、内臓脂肪が増えると内臓脂肪の働きによって尿酸の生成が増えてしまうという状態が起こります。ですので、太るような食習慣は、尿酸値を上げてしまうので要注意です。
体重を落とすために運動したのに、運動した後に食事をしたら、翌日体重が増えていた?!という人は内臓脂肪が増えるような食事をしている可能性がありますね。

3. 血中尿酸値が高い時には、他の血液検査で合併症を予防しよう

血液中のインスリン量が増加すると、尿酸値が高くなります。すなわち、尿酸値が常に高い人は、インスリンが亢進している恐れもあるので血糖値の検査もしてみましょう。また、腎臓の細胞が尿酸によって傷ついてしまうため、将来、腎不全になる恐れがあります。クレアチリン検査をお勧めします。

尿酸値が高いことで起こるリスク

  • ・痛風になるリスクが増えます・・7.0mg/dLの期間が長い人は特に要注意!!
  • ・腎臓を悪化させます
  • ・尿酸結石が出来やすくなります。・・pHが酸性に傾いた食事で尿酸が結晶化
  • ・高血圧発症の予測因子です・・高尿酸値では、4~10年後に血圧が上昇します
  • ・発がんのリスク大です・・全身ガンのほかに男性は呼吸器、消化器、女性は乳腺、生殖器がんの死亡が増加しています。

4. 運動後の食事で、尿酸値を上げない工夫をしよう

さあ、尿酸値が高い状態を放置することは良くないと気持ちを新たにしたら、さっそく実行です。男性30代の三人に一人が高尿酸値血症の現在、仲間と一緒に頑張りましょう。

野菜の摂取を多くして、水をたっぷりと飲むことが一番です。 運動した後の飲み会では、すでに尿酸値が高くなっていることを考えます。ですので、健康な方なら構いませんが高尿酸値血症の方は、果物をとるのは避けて、野菜料理をたっぷりととりましょう。

※Webサイトに掲載の見出し・文章・イラスト・写真・商標の無断転載を禁じます。

今井愛(いまいあい)管理栄養士

今井愛管理栄養士

神奈川県鎌倉市出身。今井愛食生活事務所 所長。フリースタイルがトレーニングマネジメントしてきた競泳選手をはじめとして競輪、スピードスケートなどの世界と戦うトップアスリートの食事と体調管理のサポートを担当。的確なアドバイスでアスリートらの競技力向上に多大に貢献している。血液検査のデータから読みとる選手の体調管理とトレーニングとの相関関係の分析には定評があり、日大文理学部の野口智博教授からの信頼も厚い。「食から元気に!」をモットーに神奈川県を中心に、神奈川県体育協会、横浜市体育協会、市町村等に、スポーツ栄養支援や食育活動を行っている。

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